●回想法で認知症の症状を軽減
こんにちは、若林です。
認知症の進行を防ぐ「回想法」という方法について今日は説明します。
例えば、裁縫が得意だったおばあちゃんに、ぞうきんを縫ってもらい、「どこで裁縫を習ったの?」「どんな裁縫が得意?」とかいろいろ思い出してもらう方法です。
それを周囲がうなずきながらきくことで、おばあちゃんは気持ちが安定し、満足感が得られます。
「縫い方を教えて」などと語りかければ、なおいいでしょう。
日本リハビリテーション医学会の専門医、山口教授は次のように言っておられます。
大切なのは『何をするか』ではなく、『いかにするか』です。
算数ぎらいな人に単純に計算ドリルをいくらやらせても、本人はつまらないので認知機能は改善しません。
リハビリで脳を活性化するためには、次の5原則が重要です。
- 快刺激:本人にとって快い刺激は笑顔につながります
- ほめる:ほめられるとやる気が出てきます
- コミュニケーションをとる:仲間とコミュニケーショ
ンをとると安心感が得られます - 役割を演じる:役割や仕事があるといきがいにつなが
ります - 誤らない課題:達成可能な課題を行うと、できた時自
信につながり、前向きな姿勢が生まれます
上手に絵を描いたり楽器を弾けなくてもよいのです。
楽しく、みんなでほめあうことが大切です。そうすると、意欲を高める神経伝達物質が脳内に放出されるのです。
これらの5つのことをリハビリの時だけでなく、日常でも意識して接することで認知症の症状を軽減したり進行を予防することができます。