● 前頭側頭型認知症で現れる症状
こんにちは、若林です。
今日は前頭側頭型認知症で現れる症状について説明します。
前頭側頭型認知症の患者数は日本国内で推定で12,000人いると言われ、40歳から60歳代の人に多く発症しています。
前頭側頭型認知症は、前頭葉あるいは側頭葉のいずれかが萎縮することで発症します。進行すると前頭葉と側頭葉の両方が萎縮します。
前頭葉は外界や体内の情報に対する衝動的反応を抑え、理性的な行動を取るよう「感情・意思・計画・運動性言語」をコントロールする役割があります。
側頭葉は「聴覚・味覚・判断力・記憶・言語の理解」をコントロールする役割があります。
これらの部位で萎縮のある前頭側頭型認知症では、次のような症状があらわれます。
同じ行動を繰り返します(常同行動)
- 同じ言葉を何度も脈絡なく繰り返すことが多くなります
- ある時間になると家の中を歩き出すような決まった行動をとります
(徘徊で迷子にはならないが、同じコースを歩いて帰ってきます) - ひざや手、机などをパチパチたたき続けるなど同じ行為を繰り返します
食べる行動で異常が見られます
- 同じものを食べたがります
- 料理では同じメニューばかり作ります
- 料理の味付けは驚くほど甘く、濃くなります
- 机の上に置いてある砂糖を全部たべることがあります
- 食欲が異常に旺盛になり、夜中も冷蔵庫にあるものを食べあさることがあります
集中力がなくなります
- 話をしていても、じっと聞いていなくて、急に立ち上がってどこかへいくことがあります
- デイサービスなどで、みんなと同じ作業をしていても、あきるのが早く最後まで続きません
- 身なりをきにすることがなくなり、汚れていても平気で、だらしなくなります
自発性がなくなります
- 今まで興味を持っていたものにも関心がなくなり、家で寝てばかりになることがあります
- 「テレビ見る?」と聞かれても「知らん」、「これ美味しい?」と聞いても「知らん」などと、何を言われても考えないで即答するようになります
見たものに影響を受けやすくなります
- 近くの人が立ち上がると、自分も立ち上がります
- ジャンケンで相手がグーを出すと、グーを出し、パーを出すとパーを出します
言葉がなかなか出てきません
- 相手が「それ取って」というと、相手の言葉をオウム返しで「取って」と言います
- 言葉がなかなか出て来ないので、会話が苦手になり、だまってしまう場合もあります
反社会的な行動が見られます
- ルールを無視した自分の思うままの行動を取ることが多くなります
- 店先での万引き、痴漢などで警察に捕まっても、本人に罪悪感がなく反省しません
- 赤信号でも周りを気にせず平気で渡ります
- 順番を無視することが多く、注意されると怒り出し、暴力を振るうこともあります
上記のような症状がある場合は、脳の解剖図を使って、違和感のある部位を言霊とシンボルを使って遠隔ヒーリングを続けていくと症状は改善していきます。